
今回のお気に入りは、琥珀の夢①です。
伊集院静著「琥珀の夢」。
以前、ニッカバーひまわりで日経新聞に連載されていると教えてもらいました。
とても面白いのでぜひお読みください、と。
新聞連載が終わり、やっと出版され、読み始めました。
購入した時は、妻からサントリーの話だけどいいの?と聞かれました。
日本に本格ウイスキーが誕生した頃の話をじっくり読みたいから、と答えたと思います。
かなり前に別の著者による鳥井信治郎伝「美酒一代」を読みましたが、竹鶴政孝のことはほとんど触れられていなかったと記憶しています。
あれは「マッサン」以前に書かれたもの。
ライバルメーカーをPRする訳にもいかず、やむを得なかったでしょう。
でも「マッサン」を経た今は、日本中の多くの人が鳥井信治郎と竹鶴政孝の二人が協力したからこそ日本に本格ウイスキーが誕生したことを知っています。
もうマッサンの存在を無視することはできません。
本書ではどんな風に登場するのかな。
楽しみにして読み始めました。
冒頭の鳥井信治郎と松下幸之助のエピソードは感動的でした。
経営の神様が生涯尊敬してやまなかった男。
それほど魅力に溢れた人物でした。
そんな男が日本初の本格ウイスキーを作ったのですね。
ウイスキー好きにはたまらないエピソードです。
上巻は丁稚時代から独立開業するまでを描いています。
小西儀助商店で社長の右腕となって合成洋酒の開発に取り組みます。
香り、味わいなどを分析する能力に長けていたことが描かれています。
そして独立。
亡き父が残してくれた資金を元に堅実なスタートを切るかと思いきや、トンデモなく大胆なスタートを切ります。
どんなスタートかって?
それは読んでのお楽しみ。
きっと驚かされます。
ぜひお読みください。
さあこれから下巻に突入です。
きっと赤玉ポートワインで大成功し、本格ウイスキーの製造に突き進むことが描かれているのでしょうね。
楽しみでなりません。
なお本文では触れていませんが、信治郎が奉公した小西儀助商店は現在も、木工ボンドで有名なコニシとして存続しているそうです。