
今回のお気に入りは、「理科系の作文技術」です。
今、木下是雄著「理科系の作文技術」を再読中です。
学生時代、小論文や卒論を書くために随分お世話になった本。
久しぶりに読みたくなり本棚を探しましたが、いつの間にか無くなっていたので、AMAZONで古本を購入しました。
今回、本書をAMAZONで検索したときはそのランキングに驚きました。
中公新書部門で第1位、論文作法・文章技術部門で第2位、全書籍部門で459位ですって!
カスタマーレビューが103件、しかも星4.5!
発行から34年も経っているのに、今もこんなに評価されているとは!
そのような名著が、たまたま小論文や卒論を書かなくてはならない年に発行され出逢うことができたとは何という幸運!
あまりの驚きにビックリマークを4つも続けてしまい、しつこくて申し訳ありません。
まるで学生時代に習った先生が勲章をもらったようにうれしかったものですから・・・。
AMAZONの内容紹介が予想外に長かったのですが、本書をまだ知らない方にぜひお伝えしたくて丸ごと引用します。
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調査報告、出張報告、技術報告、研究計画の申請書など、好むと好まざるとにかかわらず、書かなければならない書類は多い。
このような書類を書く際にまず考えるべきことは、それを読むのは誰で、その文章から何を知りたいと思っているかである。
それに応じて自分は何について書くか主題を決め、最終的にこういう主張をする、という目標を定めて書き始める。
著者はまず、この目標を1つの文にまとめた目標規定文を書くことを勧める。
そうすることで明確な目標意識を持つことができ、主張の一貫した文章を書くことができるというわけである。
そしてその目標をにらみながら材料をメモし、序論、本論、結論といった原則に従って記述の順序や文章の組み立てを考え、すっきりと筋の通った形にしていく。
本書では本論の叙述の順序、論理展開の順序、パラグラフの立て方から文の構造までを解説し、日本人に特有の明言を避ける傾向と対策、事実と意見の書き分けについても触れている。
実際に著者が書いたメモや論文の一部など具体例がふんだんに盛り込まれており、わかりやすい。
いかに簡潔な表現で筋の通った主張をし、読む人を納得させることができるか。
理科系ならずとも、論理的に思考し文章化することは、常に求められる能力である。
本書ではそれに必要な技術、フォーマット一般が整理されており、参考になる。
多少語調が古い感じもするが、それも再版を重ね、多くの人に読まれている証であろう。
(宮崎 郁)
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古本が届き、いつの版か確認しました。
昭和56年9月25日初版
昭和56年11月25日4版
となっています。
前に買った時と同じ年の版です。
発行から2か月で第4版なのですね。
出版社の予想を超えて話題になり増刷を重ねていた様子がわかります。
また現在も売れ続けていることは先に述べた通りです。
発行当初から現在に至るまで売れ続けている、まさにロングセラー。
これまでいったいどれだけの学生やビジネスマンが恩恵にあずかってきたことでしょう。
久々に本書を手にし、まずは仕事に関わりがある最終章「学会講演の要領」から読みました。
「スライドやOHPを使う」「スライド原稿の字はレタリング・セットで書く」「IBMのモデル82のような電動タイプライターも役に立つ」など、34年前はそうだったなという懐かしい内容です。
今なら発表原稿はパワーポイントでスイスイ作れますし、表やグラフもエクセルで簡単に作れます。
当時はこれらに随分時間と手間をかけていたことを思い出しました。
本書は現在でも学生や研究者たちに読み継がれていますが、内容は今風に改訂されているのかな?
先日その疑問を書店で確認してきました。
帯に「97万部突破」と誇らしげな文字が。
奥付を見ると、「改訂」の文字は無く、第80刷となっています。
ただその数ページ前に、著者による改訂内容を紹介するページが追加されていました。
2001年に書かれたもので、次のようなことが書かれていました。
・パソコンの時代になり各所の改訂が必要だが、ページが変わるような改訂は全体に影響が及ぶので行わない。
・今回は、誤解を招く可能性のある表現を改めるだけに留めた。
・全体的な考え方、進め方は今も変わらないので、一部を現状に合わせて読み替えながら活用して欲しい。
枝葉末節にとらわれず本筋を守り通した著者の英断を私も支持します。
さて最終章を読み終わったので、いよいよ明快・簡潔で論理的な文章を書くためのレッスンを受けるために、頭から読もうと思います。
すっかり長くなってしまったので今回はここまで。